SI遊び

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SI、それは新しい知能教育です。

「SIあそび」のSIとは、“Structure of intellect(知能構造)”のことです。
急速に知能が発達する幼児期に、正しい知識観に基づいた指導によって、幅広い思考力を育てようとするものです。
この「SIあそび」は、できた・できない(結果)ではなく,自分で考え自分で気付いていく過程を大切にする、新しい知能教育といえるものです。
近年、大脳生理学の研究が進むにつれ、新生児や幼児のもつ潜在能力が色々と注目を浴びるようになりました。

幼稚園は“聖域”であってよいのか

 近年の認知心理学や大脳生理学の研究成果は、子どもの能力は早くから芽生え環境によって大きく変化し得るものであるということ、また、知力は子どもが人間や事物との相互のやりとりを通してはじめて発達し得るということを教えてくれます。
しかし何よりも、赤ちゃんの探索活動や2歳児のあれなに・これなに活動に示されるように、「子どもはもともと学びたがっている」、知的なものを要求する存在なのです。
「情操」を豊かにすることももちろん大切です。
しかし、学びたがっている子どもに「学ぶ喜び」を育て、「学ぶ力」をどう子どものものにしていくかを、幼児教育者はもっと真剣に考えなくてはならないのではないでしょうか。
園が純真無垢な子どもをただひたすらに守る聖域であるということだけに心を砕くのではなく、子どもたちに、そうした外圧をはねのける力の土台を作ってあげることも、幼児教育者に求められる時代ではないのでしょうか。
子どもの発達を支え促す方法はより深く広く追求されなければならないでしょう。
 

学ぶ力を子どものものにするために

遊 び

 幼児教育の基本は「遊び」であるといわれます。確かにその重要性はどんなに強調してもし足りない位です。しかし「遊び」は幼児の側にある言葉で、幼児が主体性をもって生き生きと活動する姿を表現しています。従って、子どもが遊ぶのは日常的な行為なのであって、保育者は何もせずにただ遊ばせておけばいいというのであれば、園を遊園地化したほうが遥かに有意義だということになるでしょう。
 しかし私たち保育者は、子どもたち1人ひとりの可能性を最大限に伸ばしていくという責務を負っています。個々の発達をしっかりと見据え、支えていかなければなりません。「遊び」とは何か。どんな役割を果たすのか。正しい幼児理解を学術的理論に立脚した教育計画が周到に準備されてこそ、「遊び」は発展し深まっていくと思います。
 

学びたがっているということ

 人間には元来、生きる力(生命体=ホメオスタシス)が備わっています。しかし、ただ放っておいて自然に増幅される訳ではありません。子どもと環境との相互のやりとりが重要です。言葉の遅れた子どもたちの多くは、赤ちゃん時代「育てやすく手がかからなかった。寝てばかりいた」とか「人見知りがなかった」という傾向をもち、相互作用の大切さを示しています。子どもが自ら育つ力をしっかりと支え見守る親や教師の「援助」があって初めて、知・情・意のバランスのとれた、健康な子どもに育っていくのです。